RIMG13937 - コピー



先週、「愛知ノート」が無事終わりました。
お越しいただいた方々、ありがとうございました。

今回の展示はこれまでで最も大きなスケールに挑戦しました。
いま、この機会にやっておかなくては、と僕にしては気負いたっぷりに。
感想を直接に聞く機会はあまりないのですが、静かに、確かに、じわじわと
伝わっているような手ごたえはあります。
皆さまには、どのように受けとめていただけたでしょうか。


さて、無事終わりました、とは言ったものの、ほんとうは無事ではなかったのでした。

中庭に展示してあった球体作品の一つが壊れたのです。
それも最終日の3月15日、程なく閉館だという頃に!

ああ、とうとう。そうか。

とはいえ今まで壊れなかったのが不思議なくらいでした。
傾斜のある丘の上だし、球体だし。
留めてある杭をはずれ、転がりだせば、もうその後は想像したくない、
いや、想像するだけなら楽しいかもしれません。

野外で展示する以上、壊れることもあると覚悟はしていたものの
最後の最後にそれが起こってしまったことに単なる偶然ではない、
この作品の運命のようなものを感じてしまいます。

運命というと大げさですが、けっして事件ではない、自然の成り行きのように思えたのです。
子どもたちが球体で遊ぶ姿を見るにつけ、はじめは危なっかしくて気が気でなかったのですが
心配しながらも、どこかうれしいような気分がありました。
それは作品にとっても僕にとっても本望だ、ということだったかもしれません。

ついさわっちゃう、とび箱みたいにとんじゃう、という行為を喚起する何かがこの作品に
はあるということです。人と球のあいだには遊びが生まれていました。

そういえば毎度毎度、鳥のフンが球に命中してたっけ。
鳥と球のあいだにも何かが生まれていたのでしょう。

なんにせよ怪我がなくてよかった。ほんとうによかった。