LANDHAUS

阿曽藍人の記録、お知らせ、日々の泡。

「愛知ノート」 閉幕

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先週、「愛知ノート」が無事終わりました。
お越しいただいた方々、ありがとうございました。

今回の展示はこれまでで最も大きなスケールに挑戦しました。
いま、この機会にやっておかなくては、と僕にしては気負いたっぷりに。
感想を直接に聞く機会はあまりないのですが、静かに、確かに、じわじわと
伝わっているような手ごたえはあります。
皆さまには、どのように受けとめていただけたでしょうか。


さて、無事終わりました、とは言ったものの、ほんとうは無事ではなかったのでした。

中庭に展示してあった球体作品の一つが壊れたのです。
それも最終日の3月15日、程なく閉館だという頃に!

ああ、とうとう。そうか。

とはいえ今まで壊れなかったのが不思議なくらいでした。
傾斜のある丘の上だし、球体だし。
留めてある杭をはずれ、転がりだせば、もうその後は想像したくない、
いや、想像するだけなら楽しいかもしれません。

野外で展示する以上、壊れることもあると覚悟はしていたものの
最後の最後にそれが起こってしまったことに単なる偶然ではない、
この作品の運命のようなものを感じてしまいます。

運命というと大げさですが、けっして事件ではない、自然の成り行きのように思えたのです。
子どもたちが球体で遊ぶ姿を見るにつけ、はじめは危なっかしくて気が気でなかったのですが
心配しながらも、どこかうれしいような気分がありました。
それは作品にとっても僕にとっても本望だ、ということだったかもしれません。

ついさわっちゃう、とび箱みたいにとんじゃう、という行為を喚起する何かがこの作品に
はあるということです。人と球のあいだには遊びが生まれていました。

そういえば毎度毎度、鳥のフンが球に命中してたっけ。
鳥と球のあいだにも何かが生まれていたのでしょう。

なんにせよ怪我がなくてよかった。ほんとうによかった。

「感じる縄文時代」

感じる縄文時代

名古屋市博物館で開催中の「感じる縄文時代」展を観にいった。

タイトルにある「感じる」の部分がこの展覧会の楽しいところで
縄文時代の道具や食べ物、縄文人の骨(全体!)などを通じて
その暮らしや環境を想像することができる。

有舌尖頭器(ゆうぜつせんとうき)という美しい石器が目に留まった。
この石器の表面には規則正しく並んだあとがある。
それはどうやらシカの角で押しはがした剥離痕なのだそうだ。
石の表面を押しはがすのか、縄文人。

圧巻は縄文土器である。
なぜこんなものを作ったのだろう。
観れば観るほどわからない。が、とても好きだ。
ここで観たものを記録したいと土器の全体や細部、また
様々な石器をスケッチする。
(スケッチはご遠慮下さいとあったが、鉛筆を借りた際に許しを得た)

土器を観ていくうちにあることに気が付いた。
多くの土器の口縁部が「波打っている」のだ。
土器の文様として表れた波が、うごめき、土器全体に振動し、
その際(キワ)の部分に余韻を残して終わっている。
波打ち際だ、と思った。
土器に水を入れて魚や貝を煮ると、ますます土器は海に似てくる。
とまあこんな事を考えて一人興奮していたのだった。

観終えたところでガイドブックなるものが売っていて
ぜんぶ図版にあるやん、となったが、スケッチすることで
色々と発見があったり、より深く心に刻めたので良しだ。
つくづく物に直にあたることが大切だなと思う。
そこでは、まさに「感じる」ことができるから。
手に触れられたらもっと良いだろう。いつか触ってみたい。

博物館の常設では、旧石器時代から現代にいたる様々な展示が
繰り広げられていたが、縄文コーナーで学芸員のおじさんに色々
と教えを乞うているうちに、とうとう時間切れとなり、ついには弥生
時代までしかいけなかった。近いうちにまた行こうと思う。

今、縄文への情熱がこれまで以上に高まっている。

愛知ノート

愛知ノート


現在、開催中の愛知県陶磁美術館の企画展 
「愛知ノート -土・陶・風土・記憶ー」に出品しています。



ぜひ、目撃してください。



愛知県陶磁美術館 企画展  「愛知ノート ―土・陶・風土・記憶ー」

2015年1月10日(土)~3月15日(日)
毎週月曜日休館(但し休日の場合はその直後の平日)
 

主な出品作品、作家(順不同・敬称略)
 
・資料:
東海湖関係資料(土壌、地質学、鉱物)、瀬戸の窯焚き・常滑の祭などの映像、古瀬戸、古常滑など
 ・作家:
中谷泰、北川民次、東松照明、山田脩二、三代山田常山、長江重和、戸田守宣、長澤和仁、阿曽藍人、栗田宏一、味岡伸太郎、渡辺泰幸、河村陽介(NODE)、田島秀彦、小栗沙弥子

阿曽藍人オフィシャルサイト